コシヒカリとヒノヒカリの違いをご存じですか?
どちらも人気の美味しいお米の品種ですが、味や食感など異なる点も多いです。
本記事ではコシヒカリとヒノヒカリの違いや、産地や美味しい食べ方について詳しく解説します。
この記事で解決できること
- コシヒカリとヒノヒカリの違いを教えてほしい
- コシヒカリの産地や美味しい食べ方が知りたい
- ヒノヒカリの産地や美味しい食べ方が知りたい
この記事を書いた人
植物生理学に基づき、お米づくりという飽くなき探究を満たす日々。これまでの経験を活かし、毎年、表情を変えてできあがるお米に情熱を注いでいます。
コシヒカリとヒノヒカリの違いを比較
「コシヒカリ」と「ヒノヒカリ」名前は似ていますが、どんな違いがあるのでしょうか?
ここでは、それぞれのお米の違いを比較してみましょう。
品種 | コシヒカリ | ヒノヒカリ |
粒の大きさ・形 | 中粒・丸みを帯びた楕円形 腹部にゆるい丸みがある |
中粒・楕円形 基部(穂との接合部)が角張っている |
食味 | 濃厚な甘味がある | あっさりとして食べやすい |
食感 | 粘りが強い | 弾力がある |
香り | 豊かな風味 | 炊き上がりの香りが良く、風味豊か |
粒の大きさや形はどちらも中粒で大差はみられませんが、食味や食感などには違いはみられました。
お米らしい香りと甘味のあるコシヒカリと、あっさりしていて風味や弾力があり食べやすいヒノヒカリ。
あなたはどちらが好みですか?
コシヒカリの特徴
白米だけで食べても美味しいコシヒカリですが、他にはどんな特徴があるのでしょうか?
具体的な特徴を3つまとめました。
コシヒカリの作付割合
まずは、コシヒカリの作付割合について、「公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構」が調査したデータを見てみましょう。
コシヒカリ
- 全国の作付割合:33.1%(全国1位)
- 主要産地:新潟、茨城、栃木
コシヒカリは昭和54年以降、常に日本のお米作付割合第1位を獲得。
全国で生産されているお米の1/3以上がコシヒカリです。
特に東北や関東地方北部で多く生産されています。
コシヒカリの味や食感
コシヒカリは、甘味が強く白米そのままでも美味しく食べられます。
また、冷めても甘味を感じられるのも魅力の一つ。
艶やかで粘り気と旨みが強いので、お米本来の美味しさを楽しめます。

コシヒカリの美味しい食べ方
コシヒカリを美味しく食べるには、やはり素材そのものを活かした食べ方がおすすめ。
炊きたてのご飯はもちろん、冷めても甘味が落ちにくいのでおにぎりにも最適です。
また、優しい味付けの和食や海苔・卵・などご飯のお供とも相性バツグン!

ヒノヒカリの特徴
コシヒカリ系統から誕生したヒノヒカリですが、特徴に違いはあるのでしょうか?
具体的な特徴3つをご紹介します。
ヒノヒカリの作付割合
続いて、ヒノヒカリの作付割合も見ていきましょう。
ヒノヒカリ
- 全国の作付割合:7.4%(全国3位)
- 主要産地:熊本、大分、鹿児島
ヒノヒカリは全国作付割合第3位で稲作の合計作付け面積の約7.4%に相当します。(2024年10月時点)
九州地方を中心に西日本でもっとも生産量が多く、代表的な品種がヒノヒカリ。
ヒノヒカリの生産は、今後も増加する傾向にあるとされています。[参考:農研機構]
ヒノヒカリの味や食感
ヒノヒカリは、粒の厚みがあるので弾力がありモチモチとしたお米の味を楽しめます。
また、風味もよくあっさりとしているので、さまざまな料理との相性も◎
特に油分の多い料理との組み合わせで柔らかな食感が際立ちます。

ヒノヒカリの美味しい食べ方
単品白ごはんでも美味しいヒノヒカリですが、なんといってもどんな料理にも合わせてくれる万能選手!
特に炒め物やお粥には相性が良く、調理法で食感が変わります。
また、冷めても硬くなりにくい性質があるので、お弁当にもピッタリ。

まとめ:特徴を活かして美味しい食卓を!
本記事では、コシヒカリとヒノヒカリの産地の違いや美味しい食べ方について解説しました。
作付割合全国1位のコシヒカリと全国3位のヒノヒカリ。どちらも日本を代表する人気の品種です。
コシヒカリとヒノヒカリの違いは以下の通り。
- 主な産地:コシヒカリは東北地方、関東北部。ヒノヒカリは九州地方、西日本。
- 食味・食感:香りと甘味のバランスが良いコシヒカリ。風味や弾力があり食べやすいヒノヒカリ。
- 美味しい食べ方:お米本来の美味しさを楽しみたいならコシヒカリ。さまざまな料理との美味しさを楽しみたいならヒノヒカリ。

中塩農園ではコシヒカリとヒノヒカリ、どちらも生産しています。
自然豊かな環境で愛情と信念を持って育てたお米。ぜひ一度ご賞味ください!